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心理・教育×CG・Webデザイン


第5回目は、「CG・Webデザインコース」。
松下孝太郎先生と対談しました。

松下先生の研究分野

小早川:松下先生はどんなご経歴でCG・Webデザインコースの教員になったのですか?

松下:私の小さいころの夢は、「天文学者」でした。幼いころから宇宙に興味があり、友人達と望遠鏡で天体観測をしていました。当時の天体観測は実際に人の目で夜中に観測していましたので、夜もずっと起きていないといけない天文学者はとても大変で、夜が苦手な自分には無理だなと子供ながらに思っていました。当時は今のようなCCDやコンピューターによる自動観測技術なんて普及してなかったですからね。

そこで、他に何か自分に合った職業はないかと考えていました。私の周りは親も含めて自営業の人が多かったこともあり、比較的自己裁量でできる仕事に就きたいと思っていました。高校の頃、ちょうど普及し始めたパソコンに興味を持ち、大学・大学院と情報系を専攻しました。大学院に在学していた頃にバブルがはじけ、私が就職活動をするときは非常に就職が厳しい時期でした。民間企業に就職しましたが、バブルの崩壊の混乱もあり専門とは全く関係ない部署に配属されました。そのとき、家から比較的近場にある短大が情報関連の教員募集をしており、応募したところ教養系の教員として運よく採用されました。その後、博士学位を取得し、より自分の専門が生かせる東京情報大学に移りました。

小早川:天文学とは驚きました。そこからCGの分野とはだいぶ遠いように思いますが。

松下:CGとのつながりは、大学院のときコンピューターを利用したセンサーの研究をしていたときでした。当時、私はセンサーで物をつかむ研究をしており、そのセンサーの測定結果を画像として表現することをしていました。

松下:当時はコンピューターの性能が今ほど高くありませんでしたので、処理に時間のかかるCGではなく、平面的な画像で表現していました。その後、博士学位を取得する頃、医学で使うMRIなどの解析の研究をしており、コンピューターの性能も高くなってきたので、画像の応用・発展系としてCGを使用するようになりました。さらに、東京情報大学では学生達と小学生や中学生向けの学習システムの開発などもしており、小学生や素人でも視覚的に理解しやすいCGを研究や教育で積極的に利用するようになりました。

小早川:センサーや医療用画像とは、意外なところから現在の研究分野に繋がっていたのですね。どちらも「見えないものを見やすく表現する」というところがCGの役割になっているところが共通しています。また様々な画像に対応できるところが可能性の幅が広くて良いところですね。

CG・Webデザインコースとは

小早川:CG・Webデザインコースでは、CGについてどのようなことが学べるのですか?

松下:CGというのは、わかりやすく大きく分類すると「基礎研究」と「応用研究」に分かれます。 基礎研究は、CGそのものの研究です。例えば炎や水などの大気をどうやって本物の感じに近づけていくか、物理学や数学(ベクトルなど)の知識が必要不可欠になり、非常に複雑です。
 一方応用研究は、CG理論を研究するのではなく、CGをどう活用していくか、ツールとしてのCGの利用を考えます。複雑で表現しにくい物をCGにより視覚的にわかりやすく表現するのです。またネットワークを介してそれらを共有させます。それがまさにCG・Webです。
 本コースでは、そのCG・Webをツールとして使うための部分を勉強していきます。視覚的に理解しやすいCGの作成やCGの利用の勉強をします。一方、小学生などに分かりやすくするため、CGを単純化して表現する「足し算ではなく引き算」が必要な場面もあります。

*詳細はコース紹介をご覧下さい。

小早川:炎や水の表現というのは、物理学的な動きを再現するということだと思います。一方で、「オノマトペ*1」のような人の感じ方に関わる表現もCG化できたら面白いな、と想像します。
 たとえば、 “つるつる”“ふわふわ”というようなものがオノマトペですが、人の感じ方もCGの「表現力」で再現できたら面白いと思います。

*1 オノマトペ
物事の声や音・様子・動作・感情などを簡略的に表し、情景をより感情的に表現させることの出来る手段として用いられるもの

心理・教育×CG・Webデザイン

小早川:CGは様々な表現の可能性があるところが良いところだと感じているのですが「見やすさ」や「わかりやすさ」といった部分では、デザインをどう表現するかなど、心理学の知識が反映できそうな気がします。松下先生のお考えはいかがですか?

松下:そうですね、現在小学生向けのCGによる教育用教材を開発し、ちょうど先日、佐倉市の小学校に協力して頂き、開発したCGによる教育用教材の試験をさせて頂きました。開発段階では著作権問題についての知識も必要なので、学生達にも学ばせています。心理学的側面から小学生がソフトを使ったときの心理状況(モチベーション)や教育効果(内面的な部分や動機付け)がどうなっているかが開発者側としては非常に気になる部分です。

小早川:「発達心理学」という分野では思考方法がどう変わっていくかについて学びますが、幼少期は具体的なものでないと理解しにくいとされていて、成長するにしたがって抽象的なものを理解できるようになっていきます。例えば、算数の問題も最初は「りんご」や「みかん」で考えますが、学年があがると文字や記号で考えますよね。CGは具体的なものと抽象的なものとの中間的な表現ができそうに思うので、段階を追って勉強していくときに使えるかもしれません。

松下:教育教材以外としては、例えば地球・自然環境コースとかけあわさると、衛星からの情報を気象情報や植生情報として利用できますが、そのデータはプロ用のデータなので、小学生や素人が見てもわかるような図を図表化、可視化をしていくことができるのではないかと思います。

松下ゼミの特徴

小早川:松下先生の研究室はきれいですね。とても整理整頓されています!

松下:ありがとうございます。
僕の母が片付けにはうるさいほうで、それが反映さいれているのかもしれませんね。こまめに片付けるのが習慣化していて、ゼミ生にも指導しています。
研究室ではなるべく学生目線で接っし、アットホームな研究室運営をしています。パソコンや勉強・研究に必要なものも十分揃えてあります。また、息抜きすることも効率面から必要なので、皆でできるゲームなども備えてあります。
 大学生活、特にゼミでは何か一つでも興味を持ち、それを生かせる職業に就いてくれればと思い、指導にあたっています。直接今役に立たなくても、ゼミでの経験も含めて、今後将来何かの場面で活用してほしいと思っています。

松下先生からのメッセージ

CG・Webは日常生活も含めて非常に広く使われています。
CGやWebの開発、またCGを使ったゲームの開発なども行っています。
CGやWebが作成できるようになると楽しいですよ!
何より技術が身につきますので就職するときの売りにもなります。CGはプログラミングで作成できますので、絵が上手でなくても大丈夫です。

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