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圓岡 偉男



研究分野
理論社会学

所属学会
日本社会学会
日本社会学史学会
関東社会学会
日本社会思想史学会
早稲田社会学会

e-mail

メールアドレス

所属 情報メディア学系/メディア文化研究室 職名 教授
研究テーマ 知の社会的構成に関する理論的研究 社会学理論の学説史的研究

メッセージ

「実存は本質に先行する」(J.サルトル)。
この言葉は、人間は道具と異なりその存在に意味を持って生まれてこない。したがって、人間は自分で自分を意味づけなければならない存在であるということを意味する。皆さんに期待したい。誰かが何かを与えてくれるのを待つのではなく、みずから考え、みずから行動し、そして、自分自身の存在の意味を自分で見出すことを。

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探求

研究内容

「知識社会学」の視座を出発点とし知識の社会的構成、特に科学の基礎付けにまつわる問題を理論的な側面から研究することを主題としている。しかし、その観点は従来の伝統的な知識社会学の範疇とはやや趣を異にしている。従来の知識社会学のもつイデオロギー論や科学技術(史)論などの先駆的研究を視野に入れながらも、別の視座をとる。その視座とはドイツの社会学者N.ルーマンの社会システム理論をそこに援用することにある。ルーマンの社会システム理論は自己産出的システムとして、特徴づけられるシステム理論であり、この自己産出的側面を知識の創出プロセスに援用することによって、独自の知識理論を構築することが現在の研究の主題の一つとなっている。その一方で、社会学理論の学説史的研究を合わせて行っている。この学説史的研究は前述の知識理論の構築にとっても重要な資料的分析検討の意味をもっており、表裏一体の関係にあるといえる。

発表・著書等

著書

西條剛央・京極真・池田清彦編『現代思想のレボリューション』(2007)北大路書房(京都)
圓岡偉男(編)『社会学的問いかけ』(2005)新泉社(東京).
濱口晴彦(監修)・海野和之(編)『社会学が拓く人間科学の地平-人間を考える学問のかたち-』(2005)五絃舎(東京)
木戸功・圓岡偉男(編)『社会学的まなざし』,(2002)新泉社(東京).
川野健治・圓岡偉男・余語琢磨(編)『間主観性の人間科学』,(1999),言叢社(東京).

翻訳書

D.ベッカー(編) N.ルーマン著『システム理論入門』(2007)新泉社(東京)
G.トイプナー(編)『ルーマン 法と正義のパラドクス』(2006)ミネルヴァ書房(京都)
土方透(編著)『政治システム/宗教システム―正統性のパラドクス』(2004)新泉社(東京)
土方透 / A.ナセヒ(編著)『リスク―制御のパラドクス』(2002)新泉社(東京)
J.アレグザンダー他(編)『ミクロ・マクロ―リンクの社会理論』(1998)新泉社(東京)

辞典

浜口晴彦他編『現代エイジング辞典』(1996)早稲田大学出版部(東京)

主論文

「コミュニケーションの創発性と非蓋然性―蓋然性と非蓋然性のはざまで―」(2008)東京情報大学,『東京情報大学研究論集』12(1):13-23.
「日本における現象学と社会学の出会い 臼井二尚の初期社会学によせて」(2001)日本社会学史学会,『社会学史研究』23:85-96.
「社会調査のメタ理論的考察」(1999b)早稲田大学人間総合研究センター,『ヒューマンサイエンス』12(1):64-72.
「規範と社会システム」(1999a)早稲田大学人間科学部,『人間科学研究』12(1):111-120.
「コミュニケーションと他者性」(1997)早稲田大学人間科学部,『人間科学研究』10(1):105-114.
「貨幣と社会―貨幣理論の理論社会学的アプローチ―」(1996)早稲田大学大学院人間科学研究科,『ヒューマンサイエンスリサーチ』5:129-140.
「日本におけるN.ルーマンの理論の受容の起源について」(1995)日本社会学史学会,『社会学史研究』17:71-86.
「知と社会の複雑性」(1993)早稲田大学大学院人間科学研究科,『ヒューマンサイエンスリサーチ』2:57-71.
その他多数

学位・研究業績等

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