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教職課程:肥後 利朗 教授



教員の仕事は授業や部活だけではない!生徒との毎日の関わりこそが一番大切

実は高校生に人気の高い将来の仕事としての学校教員
 最近マスコミなどでさかんに話題となる学校教員の働き方問題。長時間労働や部活指導負担なども相まって、「定額働かせ放題」「ブラック」という強い言葉で言われることもあるほどだ。そのため若者の教員離れから教員採用試験の倍率が低下し、県によっては定員割れを起こし、新学期になっても担任がまだ決まっていない、産休代替の先生がみつからないといったことも報道されている。
 「しかし、高校生に学校の教員は人気がないのかというと、そうでもないようです。生命保険会社が毎年おこなっている『大人になったらなりたいもの』ランキングで、学校の教員は2020年で男子5位、女子4位、2021年で男子4位、女子5位、2022年で男子4位、女子4位です。男女ともに4、5位といった人気ぶりなのです」と話すのは、肥後利朗先生だ。

実は高校生に人気の高い将来の仕事としての学校教員


多忙なイメージのある教員、その業務内容とは?
 では、実際に教員はどんな事をしているのか紹介しよう。
 小中高や公立私立、県によって仕事内容は違うが、仮に公立高校の教員として採用された場合は、4月に示される一覧表で、大まかに5つのカテゴリーに所属することになるのだという。

◆カテゴリー1「教科」
 国語科、地歴公民科、数学科などの教科ごとのグループがある。どの学年のどの科目を担当するかは所属する学年でほぼ決まってくる。
◆カテゴリー2「学年」
 部長などは学年に所属していないが、初めはどこかの学年に所属する。学年内では担任または副担任のどちらかになる。さらに成績処理、進路、生徒指導、修学旅行、会計などの仕事を学年職員で分担する。
◆カテゴリー3「校務分掌」
 校務分掌とは学校の運営を全教職員で分担すること。総務、教務、生徒指導、進路、管理厚生、情報などがある。どれも学校を運営する上で大切な仕事だ。
◆カテゴリー4「委員会」
 図書、放送、体育、美化などの、生徒会が運営する委員会の顧問になる。さらに学校独自の委員会として、教育課程検討、学力向上、将来像検討、教育相談などに所属する場合もある。
◆カテゴリー5「部活動」
 野球、サッカー、吹奏楽、演劇などの顧問になる。第1顧問、第2顧問など運動系と文化系の部活動を2つぐらい持つのが普通だ。
 「さらに、生徒との毎日の関わりは教員の一番大切な仕事です。数学の教員であれば数学がわからない生徒がいれば放課後残って勉強を見てやり、進学を目指す生徒には夏休みに進学補習をし、クラスの生徒の悩みを聞き、部活で揉め事があればその仲裁をしなければなりません。マスコミでは教科や部活の事ばかりがクローズアップされがちですが、教員は毎日生徒を相手にこれだけの仕事をこなしています」と話す肥後先生。

上位にランクインするのは、すばらしい先生に出会ったから
 最後に肥後先生は、高校生に向けてメッセージをくれた。
 「『大人になったらなりたいもの』ランキングで高校生が教員を上位にするのは、おそらく身近に尊敬するすばらしい先生がいたのだろうと思います。教員の仕事は教科を教えるだけではありません。生徒に寄り添い、生徒の人生をも左右してしまう職業なのです。国もいろいろな対策を立て、教員の忙しさを軽減しようとしています。教員は大変な仕事ですが、生徒を卒業させたときのうれしさ、その後の成長もずっと見守っていけるうれしさがあります。高校生の皆さんもぜひ教職課程で学んでみませんか」

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