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令和元年度卒業生・修了生の皆様へ(学長告辞)


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 東京情報大学では、新型コロナウィルス感染拡大を防ぐため、3/25の学位記授与式については、式典をとりやめ、卒業生・修了生のみの出席で各ゼミごとに学位記等伝達を実施いたしました。
 卒業生・修了生及びそのご家族の方に向けて鈴木昌治学長から以下の告辞がありました。
 

令和元年度学位記授与式 告辞

 本日、学位記を授与されました380名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。大学院総合情報学研究科博士後期課程1名に博士(総合情報学)の学位を、同前期課程3名に修士(総合情報学)を、また総合情報学部総合情報学科376名に学士(総合情報学)の学位を授与致しました。本学を代表して心からお祝い申し上げます。
 これまで、大学生活を支えてこられましたご父母並びにご関係者の皆様、学業の区切りを迎え、お慶びさぞかしの事と存じます。心からお祝い申し上げます。
 本来であれば、令和元年度学位授与式を挙行すべきところではありますが、新型コロナウイルスの感染拡大防止と関係者の健康・安全を考慮して、感染リスクを回避するため、学位授与式の開催を断念することとしました。卒業生、保護者の皆様には深くお詫び申し上げます。

 わが国では、「人生100年時代」と言われる超高齢社会が訪れます。同時に人工知能がビックデータを解析し「人」にフィードバックすることにより、「ビジネス」、「交通・輸送」、「医療・看護・介護」、「農業」などの、ありとあらゆる分野で「革命」が起こり、人々の生活を大きく変える「超スマート社会(ソサエティ5.0)」が到来します。これから、皆さんは社会の荒波に向けて船出し、予測が困難な時代を生き抜いていかなければなりません。
 「艱難汝(かんなんなんじ)を玉(たま)にす」ということわざがあります。艱難、すなわち困難に出会って苦しみ悩む事を乗り越える力は、過去に乗り越えた経験によってのみ鍛えられると言う事です。「当事者能力」を磨き、課題解決へと導いていく強い意志と能力を養うことが大切です。本学が掲げる、教育理念「現代実学主義」とは、現場における知恵を培い、育てていくマインドだと考えています。
 前述の通り、超高齢化が急速に進行すると同時に、超スマート社会が形成され、誰もが経験したことがない時代に突入することは明白です。また、気候変動による自然災害や大地震の発生、さらには国境を越えた病原菌による感染症の蔓延など、将来にわたって幾多の難題への対応が想定されます。皆さんが学んできた情報学や情報技術は、これらの諸課題に光を照らす指針となり、解決へと導くために極めて重要な役割を果たす学問分野であることを胸に留めておいて下さい。 本学で学んだ自負を矜持として、変化を恐れず活躍してくれることを期待しています。

 結びに。高い理想を持つと同時に、日常のささやかなことにも目くばりを忘れず、森羅万象の中にひそんでいるあらゆる情報を聞き分けられるような生き生きとした感受性を持ち、いかなる問いかけにも応えられる独創力に富んだ人に成長してくれることを願っています。
 前途洋々たる将来に向けてスタートを切る諸君への告示といたします。

                                                      東京情報大学 
                                                       学長 鈴木 昌治