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平成24年度プロジェクト研究報告


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「プロジェクトさわら」:GISを用いた香取市小学校区を基準とするパークアンドライド手法の観光研究

図1 携帯型タブレット用イメージデータおよびGPSデータ(香取市第一山倉小学校区)

【研究代表者】武井敦夫
【研究分担者】岩本俊彦、圓岡偉夫、西貝雅人、朴壽永


本研究は平成24年11月26日に本学と地域連携協定を締結した香取市を対象としたプロジェクト研究である。GIS(地理情報システム)を用いて同市小学校区を基準とする電子地図を作成するとともに、作成した地図情報を利用した地域活動支援のための研究を目的としている。

香取市役所(山田市民活動支援センター)から要請を受けて「地図情報を用いた住民自治協議会(小学校区)の地域活動支援」を実施した。同市市民活動推進課と共同で、第一山倉小学校区(新里区、小川区、桐谷区、鳩山区)地域まちづくり計画の支援のため、携帯型タブレット等を用いて電子地図(イメージデータおよびGPSデータ)を作成した。目的は電子地図上に同地域の避難経路および緊急時の利用可能な井戸の分布を作成することである。

図3 千葉博覧図87「絵鳩伊之吉」(聞き取り調査対象)

あわせて社会科学的な地域特性把握のため、同市府馬地区の豪農として地域開発に重要な役割を果たした絵鳩家に現地聞き取り調査も実施した。また観光研究については同市佐原地区を中心としたイメージデータ(道の駅水郷さわら、じゃあじゃあ橋、横利根閘門、観福寺、香取神宮(内宮)、香取神宮(外宮)、浄国寺、佐原地区、八坂神社(骨董市)、与田浦の写真データなど)の蓄積と同地区の道路地図の確認を行った。

「プロジェクトさわら」:防災に強くしなやかな街づくり

【研究代表者】畠中伸敏
【研究分担者】岡本眞一、岩本俊彦

『目的』
香取市佐原はじめ利根川流域は、震度6強の直下型地震により液状化しやすく、大きな地震があった場合は、その大きな被害の懸念がある。そこで、香取市佐原が抱える脅威と脆弱性を明確にし、香取市佐原全体の総合的な街づくりのインフラの構築の提案のために、災害等のリスクを回避するための調査と研究を行う。

『東日大震災3.11の地震による香取市の被害状況』
  ・建物被害は約3,500棟
  ・液状化面積約3,500ha(東京ドーム750個分)
  ・市内のほぼ全域が断水
 被害例:
  1. 佐原小野川流域の噴砂により、河床から土砂が噴出し、ボートは土砂の上に乗り上げた。
  2. 千葉県の文化財に指定されている「正文堂」の屋根瓦が崩壊した。
  3. 佐原利根川河川敷緑地の噴砂現象
  4. 佐原利根川堤防(右岸)に亀裂の発生
  5. 佐原市佐原加藤洲近辺の水田内の噴砂
  6. 香取市佐原荻島近辺の水田内の噴砂

『研究成果の概要』
1.現地調査と研究成果
 研究分担者3名は、現地を訪問し、香取市佐原の上記の被害個所を含む小野川流域を中心に現地調査を行った。流域にはJA佐原近辺の橋下駄が崩壊し、修復中のものを観測した。また、上記以外にも、香取市佐原の商工会議所の周辺で、家屋の土壁が崩壊し未修復のものを発見した。
 ところで、香取市は東日本大震災の被害を受けて、平成23年、香取市震災復旧・復興基本方針を策定し、復旧・復興は、概ね3年を目標として取り組み、早期に生活を再建できるように支援を取り組むとした。
 この計画を受けて、小野川護岸の復旧工事が完了し、道路に大きな亀裂が入ったガードレールや利根川堤防の路面の亀裂のゆがみの修復が進んだ。完全な復旧・復興は、平成26年度の前半まで時間を要すると考えられるが、香取市の震災復旧・復興に要する時間は短く、旭市の津波や浦安市舞浜の液状化被害と比較して、回復力があると判断される。
 次に、香取市の震災の脆弱性を分析するため、1998年発行2007年更新の旧佐原市の1/2.5万地形図と125年前の1/2万迅速図「佐原村」(明治18年測量)と比較した。その比較により、国道365号は旧堤防跡に造られ、佐原市役所のある国道365号の内側は、ほぼ旧河川敷あるいは利根川の水部に存在する。また、佐原小野川流域は江戸時代に、利根川からの遊水により構築された人工河川で、大きな地震動で、液状化の被害が想定される。

2.香取市佐原の脆弱性と脅威
 今後、大きな地震動として、東京湾北部地震、東海・東南海・南海の3連動地震が予測され、旧利根川の河川敷あるいは水部を中心として、軟弱地盤に建てられた構築物は、常に液状化の被害と家屋の倒壊が懸念される。さらに、利根川は明治43年に河川の氾濫を起し、利根川流域の住民に大きな被害をもたらした。利根川の下流域に属する香取市佐原は、長周期で発生する洪水等の水害についても対策が必要である。

『成果の発表』
平成23年3月11日午後6時30に第1号館の大会議室で開催された佐原プロジェクトの学内発表会で、学長、学部長の同席の下で、“防災に強くしなやかな街づくり”プロジェクトの研究成果を発表した。

「プロジェクトさわら」:佐原のウォーキングマップ(アナログ版&デジタル版)の作成

【研究代表者】ケビン・ショート
【研究分担者】原田一平、安岡広志、樋口大輔、中尾宏、原慶太郎

東京情報大学と香取市は、2012年11月に地域連携協定を締結し、市民協働のまちづくりや情報発信コンテンツの開発、地図情報の活用などの連携事業を進めている。本研究では、スマートフォンやタブレット端末向けに地理情報システム(GIS)を用いたデジタル版とイラストを中心としたアナログ版のウォーキングマップを作成して、佐原の魅力を紹介することを目的としている。

香取市は2006年3月27日に佐原市と香取郡小見川町、栗源町、山田町が合併して成立した。千葉県の北東部、香取市香取に鎮座する香取神宮は、日本全国に約400社分布する香取神宮の総本山で、経津主大神を御祭神として1300年以上前から多くの信仰を集めている。また、香取神宮は首都圏、成田空港からの利便性がよいため、パワースポットとして注目されている。しかし、観光スポットは小野川周辺の重要伝統的建造物群保存地区に集中しており、香取神宮周辺の案内マップは少ないのが現状である。本研究では、香取神宮および香取神社周辺の田園景観と重要伝統的建造物群保存地区の歴史的景観を対象地として、現地調査を踏まえた佐原の魅力マッピングを実施した。
ArcGISとGoogleEarthを用いて、香取市の行政界(道路・駅・線路・水域)、標高、神社のGISデータを整備し(図1)、香取市内には約70の神社(摂社、末社)が存在することを把握した。2012年11月18日、12月8日、2013年1月30日、2月14-15日に香取神宮および香取神宮周辺の田園景観(カントリーサイド)および小野川周辺の歴史的景観の現地調査を行い(図2)、イラストを中心とした香取神宮の鎮守の森の自然ウォッチング「北総のパワースポット・香取神宮の森」を作成した(図3)。

また、「北総のパワースポット・香取神宮の森」のデジタル版として、タブレット端末やスマートフォンからも閲覧可能なホームページ(http://ns.flash.tuis.ac.jp/sawara/index.html)を2013年6月上旬に公開予定である。平成24年度は冬季の常緑樹林を中心に香取神宮の現地調査を行ったが、今後は季節ごとに現地調査を行い、若い人や外国人向けに半日コースのウォーキングマップを制作する予定である。

図1 歴史的景観および田園景観の地域におけるデジタルマップ

図2 香取神宮の現地調査にて(2013年2月14日撮影)

図3 北総のパワースポット香取神宮の森_表

図3 北総のパワースポット香取神宮の森_裏

★「北総のパワースポット香取神宮の森」の詳細はこちらへ。PDFファイルをダウンロードできます。

「プロジェクトさわら」:持続可能な地域社会と絆作りのための地域・市民一体型「まちづくりinSAWARA」

【研究代表者】河野義広
【研究分担者】布広永示、朴鍾杰、岸本頼紀、山口崇志

1.プロジェクト概要
◎ テーマ:ソーシャルメディアを活用した地域社会と絆づくり
〇 佐原の街が今後100年、200年、それ以後と続いていけること
〇 市民協働型のまちづくりと情報発信がテーマ
◎ 目的:市民一人ひとりの情報発信力の向上、魅力的なコンテンツの提供
〇 ソーシャルメディア活用講座による情報発信力の向上
〇 観光用ARマップの提供による来街者の満足度向上

2.実施報告
◎ 佐原視察調査
〇 計2回の現地調査(2012年12月、2013年2月)を実施
  ・ 各回ともにゼミの学生を同行し、学生視点での佐原の魅力を発見(図1)
  ・ 調査結果はシステム開発コースFBページ(図2)で随時発信中!
       https://www.facebook.com/tuis.system

図1

図2

図3

◎ ソーシャルメディア活用実践講座(図3)
  〇 日程:2013年2月15日(金)、場所:佐原商工会議所
  〇 対象:香取市役所、佐原商工会議所の方々
  〇 内容:
  ・ ソーシャルメディアの概要、パーソナルブランディング、情報大FBページ
       http://www.slideshare.net/YoshihiroKawano/kawano-socialmedia20130215

3.今後の可能性
◎ ソーシャルメディア活用実践講座の定期的な開催
  〇 市民活動団体、商店街の方を対象としたFBページ講座
  〇 地元の中高生を対象とした情報発信・リテラシー講座
◎ システム開発
  〇 ガイドマップ上での現在位置表示機能付きアプリ開発
  〇 観光用ARマップの作成

「『情報』の見える化プロジェクト」:個人用計算端末機を用いた学習/教育活動に活用する教育の情報化に関する研究

【研究代表者】永井保夫
【研究分担者】マッキン ケネス ジェームス、大城正典、山口崇志、花田真樹

1.個人用計算端末機を用いた学習/教育活動に活用する教育の情報化に関する研究
本研究は、H23年度に実施した総合研究所プロジェクト研究"「『情報』の見える化プロジェクト」におけるタブレット型情報携帯端末の展開"で取り上げた研究テーマの継続として実施した。具体的には、「急速な普及が進んでいる、携帯タブレットやスマートフォンなどの高性能な個人用計算端末機を有効に学習/教育活動に活用する教育の情報化」を目的に研究をおこなった。

本研究は、以下の2つのテーマに分けて研究をおこなった。

1). 携帯端末を用いた双方向授業支援システムに関する研究 (山口、花田)
H23年度に演習授業における学生と教員、補助学生の間でのコミュニケーション促進を目的として携帯端末を用いた双方向授業支援システムを検討し、システムを試作した。H24年度では、H23年度の成果を踏まえて、双方向授業支援システムにおいて、受講者からの能動的な質問に対して対応を行うTA を自動的に決定し,割り当てを行うこと機能を実現した。この機能によってTA 業務の効率化を行い,受講者の理解度および満足度の向上を目指した。最終的に、システムの見直しをおこない、再度評価をおこなった。

2). 携帯端末上での学習/教育活動支援コンテンツに関する研究 (永井、大城、マッキン)
H23年度には、携帯タブレットやスマートフォンなどの高性能な個人用計算端末機を有効に学習/教育活動に活用するために、プログラミングを対象とした授業用のコンテンツを設計し、プロトタイプを試作した。H24年度には、以下の2つの項目について、プロトタイプの見直し、改良をおこなうとともに、評価をおこなった: 1) プログラミング教育を入門から設計レベルまでサポートするために必要とされる視覚化機能を、Java の開発環境であるEclipse におけるプラグインとして実装する方法について検討した。 2) プログラミング初学者にとっては、マルチスレッドやイベント駆動の理解がハードルとなり、グラフィカルアプリケーションの作成に苦労することが多く問題となっている。この問題に対処するために、イベント駆動・マルチスレッドを用いない、簡単なグラフィカルアプリケーション開発用ライブラリを提案した。

2.成果
タブレット型端末を用いた受講者・講師間のコミュニケーション支援システム, 第37回教育システム情報学会全国大会C1-4, 平成24年8月

教員のタブレット型端末利用による個別対応支援システム, 平成24年度教育改革ICT戦略大会, 平成24年9月

Individual student support system for teacher and TAs using mobile devices in exercise classes, Proceedings of 18th International Symposium on Artificial Life and Robotics (AROB 2013), Jan. 2013

Non-Event Driven Graphics API for Programming Education, Proceedings for the Eighteenth International Symposium on Artificial Life and Robotics (AROB 2013), Jan. 2013.

二次元ワープ法を用いた略地図上での現在位置表示アプリケーション, シンポジウム「モバイル’13」1414, 平成25年3月

受講者対応支援システムにおける教員のためのタスク割り当て, 電子情報通信学会2013年総合大会D-15-11, 平成25年3月

Eclipseを用いたオブジェクト指向プログラミング教育支援視覚化システムの設計と実装, 電子情報通信学会教育工学(ET)研究会, ET2012-114, 平成25年3月

「『情報』の見える化プロジェクト」:“情報のかたち”オーグメンテッドミュージアムの展開

1.プロジェクトの概要 “情報のかたち”オーグメンテッド・ミュージアム
情報技術の発展を支えてきた様々な機器を集めて展示するとともに、それらの技術的解説やユーザーの関わりをWEB上で展開し、人工物への理解を情報技術の補助によって深める仕組みを構築している。昨年度は展示スペースの設営を行い、関連するWebページの試験公開を行った。
今年度はAR技術を活用した展示の発展を試みた。

2.AR技術を用いた展示方法の検討
展示品を参照すると携帯端末により関連した立体映像が見えるなど、陳列状態とは異なる視点からの画像や情報をAR(オーグメンテッドリアリティ)の技術を用いて提供する方法を提案し、実験的に作成した。具体的には、タブレットPCを用いて、実際の展示物の上に様々な付加情報を表示した。拡張現実による付加情報として以下のプログラムをそれぞれ作成した。
a) 展示物の三次元表示を表示し、展示物を様々な角度から表示する
b) 展示物の詳しい情報を、展示物の上に三次元ポップアップ表示する
c) 展示物の動作動画を展示物に重ねて表示する
d) 展示物に関係する様々な年表を展示物と重ねて表示する

図1. 展示物の3次元表示。展示物を様々な角度から表示する…a)

図2. 展示の詳しい説明を展示物の上に三次元ポップアップ表示…b)

図3. 展示物の動作動画を展示物に重ねて表示する…c)

図4. 展示物に関係する様々な年表を展示物と重ねて表示する…d)

3.成果の公表と今後の展開
Webページについては専用のサーバーが整えば、試験公開中のものを正式公開する予定である。現在下記サイトで試験公開中である。
http://www.rsch.tuis.ac.jp/~komiyama/museum/scamera.html

本年度検討したAR技術については多くの展示対象物に展開し、実装方法を評価した上で、実展示に対応させる計画である。

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