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環境情報研究室



人工衛星を活用する衛星リモートセンシングや、フィールド調査で収集したデータを分析していくと、黄砂の発生、貴重な動植物の分布、地球温暖化の原因となるガス発生源などさまざまなことが見えてきます。これらの知識と分析技術を習得して、持続可能な環境とは何かを考えます。
地理情報システム 衛星データ 災害モニタリング ビッグデータ
ドローン データ分析 画像認識・画像処理 etc.

お米不足にならないのは衛星のおかげ! ?

■異常気象を察知できるワケ
1993年、冷夏の影響でお米が不足しました。外食産業や食卓に大ダメージを与え、日本では大量のお米を慌てて輸入することに…。でも現在の日本では同じことは起こりません。人工衛星から送られてくるデータを分析すれば、異常気象を先読みできるからです。事前にわかっていれば、収穫の時期を調整したり、輸入の準備をしたりすることができます。今年が暖冬かどうかも、衛星から送られてくる海水温度データを見ることで、約半年前から予想することが可能です。一般的に、海水の温度が高いニョ現象)とその年は暖冬になります。(エルニーニョ現象)とその年は暖冬になります。
■お米の品質もわかる?
地表で起きているさまざまなことを、人工衛星を使って調べる技術を「リモートセンシング」と呼びます。人工衛星には多種多様なセンサーが搭載されており、収穫前のお米や小麦などの品質を推定することもできます。この情報は収穫のタイミングを決めるときに役立ちます。
■情報技術を活用した地球の健康診断
食べ物以外にも、機械学習や人工知能という先端技術を用いて、数百テラバイトにおよぶ衛星データなどのビッグデータを解析し、絶えず変化する地球の健康状態を診断できます。あなたも、地球の健康診断を体験してみませんか?
学びの3ポイント
POINT 1
衛星リモートセンシング
東京情報大学と東京農業大学(北海道、沖縄)に設置したアンテナで東アジア全域の衛星データを毎日受信しています。保存されたビッグデータを研究に使えます。
POINT 2
地理情報システムを活用
人工衛星やドローンによる観測結果、行政が公開した国土データ、フィールドで得られた独自の調査結果など、さまざまなデータを地図と共に解析・表現します。
POINT 3
環境データの抽出スキル修得
地球規模から身近な里山まで、自然環境にはさまざまなデータがあふれています。目に見えるデータから、目に見えないデータまで抽出するスキルを得られます。

PIC UP 授業
環境リモートセンシング
人工衛星が搭載しているセンサーから、地球の表面や海洋などのさまざまなデータが観測され、環境研究に役立てられています。この授業では、衛星情報処理ソフトウェアを利用し、M O D I Sデータ(NASAによって開発された地球観測システム)の取り扱いを学びます。
地理情報システム
あらゆる地理空間情報を地図上に表示しながら、その属性をデータベースとして管理できるのが「地理情報システム」です。地形や地質、気温や生物分布、さらには道路、鉄道、人口分布などのさまざまなデータを業界標準のソフトウェアで解析し、その結果を発表します。
■めざす資格
画像処理エンジニア検定
GIS上級技術者/ビオトープ管理士
測量士補/eco検定
CGエンジニア検定
など
■めざす進路
環境コンサルタント/公務員(環境職)
地理情報エンジニア/農林水産業職員
測量士/気象予報士
など
■卒業論文テーマ(例)
・MODISデータを用いた東アジア環境解析
・AIによる高解像度衛星画像を用いた地震被災建物抽出
・機械学習によるドローン画像解析(物体認識)