介護事業所におけるコミュニケーションロボットの活用と効果
本学の池田 幸代 准教授(総合情報学部経営イノベーション研究室)が、11月9日(金)~10日(土)に九州大学で開催された『第22回日本遠隔医療学会学術大会』で優秀論文賞を受賞しました。
介護事業所において、『コミュニケーション・ロボット』を活用することで利用者にとってどのような効果があるか、本学の教員、中尾 宏 准教授(経営イノベーション研究室)、小早川 睦貴 准教授(心理学研究室)および井関 文一 教授(ネットワークシステム研究室)も参加し、共同研究を行いました。
現在、多くの介護事業所は人手不足の傾向であり、対策が求められています。
職員がゆとりをもって専門業務に集中でき、手厚いケアができる環境を整備するため、近年、介護現場において心理療法的観点からロボットを活用し、利用者の心身の状態を改善しようという試みが行われています。
本研究では、介護サービス提供が行われている環境下で『コミュニケーション・ロボット』を試験的に導入し、利用者を対象に心理的な効果について検討したものであります。
現在、多くの介護事業所は人手不足の傾向であり、対策が求められています。
職員がゆとりをもって専門業務に集中でき、手厚いケアができる環境を整備するため、近年、介護現場において心理療法的観点からロボットを活用し、利用者の心身の状態を改善しようという試みが行われています。
本研究では、介護サービス提供が行われている環境下で『コミュニケーション・ロボット』を試験的に導入し、利用者を対象に心理的な効果について検討したものであります。
外部サポートの坂田信裕教授(獨協医科大学)と
記念撮影
今回、『コミュニケーション・ロボット』としてPepperを導入。感情認識AIを応用した表情分析ソフトを利用し、Pepperがある状況とない状況を比較・分析した結果、Pepperがある状況では、嫌悪の値が低く、喜びやEngagent(表情筋の動き全般)の数値が高い傾向が見られた。また、観察からPepperについての会話を通じて利用者が自発的に介護職員や他の利用者などとのコミュニケーションを取ろうとする意欲も見受けられ、これからの介護現場でコミュニケーション・ロボットを活用することは、介護事業所の人手不足解消だけでなく、利用者の情動状態にプラスの変化をもたらす可能性も示されました。
受賞された池田准教授は、『今後も研究を続け、Pepperの活用と介護現場の人手不足の解消、および導入の課題についての調査を進めていきたいと考えています。』と述べています。
受賞された池田准教授は、『今後も研究を続け、Pepperの活用と介護現場の人手不足の解消、および導入の課題についての調査を進めていきたいと考えています。』と述べています。