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【ヘルスケア実践研究センター】12月2日(土)認知症の方とともに歩むまちづくりワークショップ2023を開催しました。


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ヘルスケア実践研究センターでは、2023年12月2日(土)10:00~15:30、認知症の方が住み慣れた地域の中で尊厳が守られ、自分らしく暮らし続けることができるようなまちづくりをめざして、認知症の方や支援の現状の課題を明らかにして具体策を検討するためにワークショップ「認知症の方とともに歩むまちづくり2023」を開催しました。

ご参加いただいた方々とファシリテーター

このワークショップには、本センターが発行する「こもれび通信」等の呼びかけで集まった住民、民生委員の方や地区社会福祉協議会、地域包括支援センター、若葉区社会福祉協議会の方々など21人、本学教員と学生が参加しました。コミュニテイ・ミーティングという手法の説明と全体のファシリテーターを長岡嵩徳大学 平澤則子教授に務めていただき開催しました。

長岡嵩徳大学 平澤則子教授

課題と優先順位の検討

まず参加者の方の実感から課題をひとり一人出し合い、優先順位を検討しました。話し合いから明らかになった課題と優先順位は次の通りとなりました。

  1. 認知症のことをオープンにできる
  2. 認知症で困っている状況を周囲の人が助ける
  3. 認知症となった当事者と交流できるような場を作る
  4. 認知症となった当事者の声を聞く
  5. 相談先、手引き等の情報が住民に届くようにする
  6. 困難な症状の対応の手引き
  7. 認知症になっても働き続けられる環境がある
  8. 認知症になっても移動に困らない公共交通機関
  9. 高齢化していく在日外国人への支援

グループA

午後からは具体策を2グループで検討しました。

Aグループでは課題1の「認知症のことをオープンにできる」を検討しました。オープンにできない理由は「認知症は皆がなるわけでないので恥ずかしい」、「世間体が悪い」、「家族は認知症になったことを認めたくない」などとなり、認知症は年齢が高くなれば多くの人が発症する可能性があることが知られていなかったり、オープンにすることで支援を受けられるメリットがあることが知られていなかったりする為ではないかということになりました。

そこで、認知症について正しい知識を繰り返し広めていくことが大切であるとなりました。具体策としては、自治会など身近な場所での学習の機会、広報で認知症について特集した記事を何度も組む、小中学生から学ぶ機会をつくる、認知症サポーター講座を多くの人に知ってもらうなどがあげられました。

グループB

Bグループでは「相談先、手引きなどの情報が住民に届くようにする」を検討しました。まず最初に今ある資源や取り組みを出し合いました。その内容としては、広報や回覧板、地区社協での研修会、リーフレットの配布などがあがりました。

具体策としては、多くの人が参加する機会に相談先などの情報を伝える、自治会掲示板などを活用した常時発信、美しい絵・イラスト使った情報発信、当事者の体験談や当事者家族の話を友人・近隣に広める、などがあがりました。

まとめ

これらの具体策が今後展開できるように、多くの方の協力をえて大学として具体的な活動に結びつけたいと考えています。本センターでは、「認知症の方が住み慣れた地域において、自分らしく暮らし続けるちづくり」をテーマとして活動を継続的に実施しており、本ワークショップは、2023年3月18日に開催した「認知症の方と友に歩むまちづくりシンポジウム」を受けて行いました。

ワークショップで話し合われた認知症に関しての学習機会の提供や情報発信について、可能なことから取り組んでいきたいと思います。

ワークショップの様子1

ワークショップの様子2