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大学院生がアジアリモートセンシング会議(ACRS2023)にて研究成果を発表しました。


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10月下旬に台北市で開催された「第44回 アジアリモートセンシング会議(ACRS2023)」にて、大学院 環境情報研究室に所属する 田畠 斗夢さん が研究成果を発表しました。

リモートセンシングとは、離れた場所から電磁波を利用して対象物を観測する技術です。地球環境、地域環境の解明のほか、農林水産業、気象、防災、資源探査、地図作成などにも用いられます。

ACRS2023は、このリモートセンシング分野においてアジア最大級となる国際会議です。

田畠さんは、東日本大震災の津波で撹乱された海岸防災林の復旧工事における環境配慮が、植生の再生による一次生産機能の回復にどの程度影響するかを、震災直後の空中写真と、震災から9年後に得たドローン画像によるリモートセンシング技術を用いて推定しました。

その結果、環境配慮の程度が大きいほど一次生産機能の回復が大きいことが示されました。環境配慮のあった地域では津波以前に生育/生息していた生物の再定着も確認され、生態系の多様な機能の回復が見込まれることから、持続可能性も高いと考えられます。

今回の研究成果は、今後も発生すると予想される災害後の海岸防災林の再生に有用なものとなりました。