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『自然と歴史を活かした震災復興』書籍が発刊されました(原慶太郎元教授編著)


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 2011年3月11日の東日本大震災の発災から10年8か月が過ぎました。環境情報研究室では、富田瑞樹教授や原慶太郎元教授(現客員教授)を中心としたメンバーが、発災直後から仙台湾岸に通い、自然環境のモニタリング調査研究を実施してきました。2017~2018年度には、公益財団法人日本生命財団の環境問題研究助成を受け、「生態系と歴史記憶を活かした景観再生 ―持続可能性とレジリエンスを高める震災復興」のテーマで研究やフォーラムなどを開催しました。自然災害が多発する時代ですが、自然と歴史を活かして防災・減災にあたることの重要性を、地元の方々やそれぞれの分野の専門家と議論してきました。この成果を書籍にまとめ、東京大学出版会から出版しました。出版にあたっては、公益財団法人日本生命財団の出版助成を受けました。

『自然と歴史を活かした震災復興  持続可能性とレジリエンスを高める景観再生』
 原慶太郎・菊池慶子・平吹喜彦(編)
 東京大学出版会

 目次
 序章 自然と歴史を活かした防災・減災とは(原慶太郎)
 1章 砂浜海岸エコトーンの攪乱応答とレジリエンス(平吹喜彦)
 2章 自律的な植生再生を活かした砂浜海岸エコトーンの防災・減災(岡浩平)
 3章 震災後の森林にみる攪乱・再生・連続性(富田瑞樹)
 4章 居久根の多面的機能性と景観再生(入江彰昭)
 5章 海岸林の津波減災効果とその限界(栁澤英明)
 6章 海岸防災林と暮らしの共生 ―仙台湾岸域の歴史から(菊池慶子)
 7章 地域コミュニティ主体の復興とレジリエンス
     ―仙台市宮城野区における住民自治組織の事例(佐々木秀之)
 8章 椿の民俗から思考する震災復興の祖型(千葉一) 
 寄稿 「自然を活かした防災・減災」のためのスチュワードシップと科学
       (鷲谷いづみ,カレン・コリガン=テイラー)
 終章 「未来を育む震災復興」への道標 (平吹喜彦)

ISBN978-4-13-060351-5
総頁数: 272頁
価格: 4800円(税込 5280円)
http://www.utp.or.jp/book/b555765.html