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本学大学院生が自然環境復元学会にて優秀賞を受賞しました。


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写真提供:自然環境復元学会事務局

 大学院総合情報学研究科博士前期課程1年の大垣岳斗さんが、2023年2月17日に日本大学理工学部(東京都千代田区)で開催された自然環境復元学会第23回全国大会において、若手優秀発表賞を受賞しました。
 大垣さんは、東北地方太平洋沖地震に続いた津波による撹乱が植生に与えた影響を継続的に調査する研究に富田瑞樹教授の下で参加し、盛土に植栽されたクロマツと、元来の生育基盤である砂丘に自然更新したクロマツをUAV観測とフィールド調査から比較しました。その結果、同じサイズのクロマツで比べると、盛土では葉の活性度を示す植生指数が低く、植生指数が低いほど樹高成長速度が遅くなる傾向があることを明らかにしました。土壌の体積含水率は盛土において高かったことから、重機で締め固められた盛土の排水性の低さがクロマツの葉の活性度、ひいては樹高成長速度に影響している可能性が示唆されました。今回の結果は津波撹乱後の海岸林再生にとって重要な知見であることが、学会から高く評価されました。
 若手優秀発表賞は、学会発表した35歳以下の若手発表者のなかから最も優秀な発表内容だった1名に授与されるものです。

発表演題: 津波攪乱跡地と盛土におけるクロマツの樹高と植生指数のUAV による測定
発表者:  大垣岳斗・富田瑞樹・平山英毅・平吹喜彦