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情報システム学系 AI・システムデザイン研究室:斎藤 卓也 教授


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組込みシステムの延長としてIoTや小型惑星探査ローバを研究

IoT化が進むことで日々の生活が便利になる
 コンピュータには、パソコンやスマホ等のいわゆるコンピュータの他に、色々な機器に組み込まれて使われているコンピュータもあり、これらは組込みシステムと呼ばれている。
 「昨今IoT(Internet of Things)という言葉が流行していますが、このIoTは組込みシステムと切っても切れない関係です。パソコンやスマホは十分世の中に普及しており、ここからは販売台数が大幅に伸びることは期待できません。そこで、次にコンピュータが活躍する場として期待されているのがIoTなのです」と話すのは、AI・システムデザイン研究室の斎藤卓也教授だ。
 「私達の身の回りには様々な機器がありますが、それらの大半はコンピュータを内蔵しておらず、内蔵している場合でもインターネットに繋がってはいないものがほとんどです。しかし、これからは、私たちの身の回りにある様々な機器にコンピュータが搭載され、さらにインターネットに接続される、と言われています。これがIoTなのです」
 では、将来そうなったら何が嬉しいのだろうか?
 例えば玄関の鍵。最近は「スマートロック」と呼ばれる、コンピュータ内蔵でインターネット接続されている鍵が登場している。インターネットに接続され、スマホと連携することができるため、スマホで鍵のロックや解除ができるようになり、鍵を持ち歩く必要がない。また、人が家から離れていても、スマホのGPS機能で自動的に鍵をかけることも可能になる。そのほかには、冷蔵庫もIoT化されてきており、冷蔵庫を開けたときに中の写真を自動で撮影することで、外出中にスマホから冷蔵庫にアクセスして中身を見ることができるものもある。これにより、スーパーで冷蔵庫の中身を確認しながら惣菜類を購入することが可能になるのだという。

組込みシステムの延長として IoTや小型惑星探査ローバを研究


宇宙開発・宇宙探査にも欠かせない組込みシステム
 「私は、このような組込みシステム関連の研究を行っています。その中の一つが、CanSatです。CanSatとは、大学発の小型惑星探査ローバのこと。大学で開発したCanSatをロケットで上空約4,000mに打ち上げ、ロケットから放出された後、パラシュートで地上へと落下します。そこからローバは自律制御でゴール地点へと走行して行きます。自律制御ですので人が外部から操作したり、手を触れるたりすることはできません。本物の宇宙開発ではロケットに搭載後は人が一切触れることができず、どんな問題が起こっても、全て内蔵のコンピュータが判断してミッションを遂行しなくてはならないため、それと同じ条件で大会が行われているのです」
 打ち上げたCanSatがパラシュートに絡まりそうになったり、路面の凸凹にスタックしたりと様々な障害が発生するが、それらを内蔵のコンピュータが全て判断して問題を解決しながら、ゴール地点へと向かっていく。最終的に、どれだけゴール地点へ近づくことができるかを競い合う大会が世界中で行われているのだ。
 「私の所属していたかつてのチームでは、世界大会『ARLISS 2019』で世界1位となり、その他の大会でも優勝を始めとして上位入賞を獲得しています。CanSatの制御には最先端の人工知能であるDeep Learning等の技術を使い、世界トップの成果を出しているのです」

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