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看護師



肯定の言葉は自信に。将来に向かう後押しに

千葉市社会福祉協会千葉市桜木園

早野 琴音
2022年 看護学部 看護学科 卒業
岩手県/宮古高等学校 出身


患者さんに寄り添う、信頼関係を築く
現在は看護師として、自分の意志では身体を動かせない重症心身障害のある入所者の方々に対して、医療処置や食事・入浴・排泄介助を行っています。言葉を発せない人も多いため、療育活動の時間などには、“今日は暖かくて、桜がきれいですね”と、何気ない気づきや季節の変化を一緒に共感できるよう、目線を合わせて話しかけることを心がけています。

現在の職場に進むきっかけは、大学1年次から参加した「情報大で遊ぼうPlay!Play!Play!」です。障害の有無にかかわらず、地域の子どもたちと一緒に遊ぶ活動を通じて、障害児看護の領域に興味をもつようになりました。
その後、就職先を決める時期に、私たちに向けて、先生は「どこに就職しても大丈夫だから」。
その言葉が大きな自信となり、現在の千葉市桜木園に入職することを決めました。

高齢者看護学の実習経験は、看護業務に役立ち、母性看護学の研究によって、多様な視点を得られたことも、現在の糧になっています。

長期入所されている方々が多いため、顔色などで体調の変化に気づくことがあります。それは長期的な看護の魅力の一つです。

09:00  出勤。夜勤からの引継ぎ、
      医師・理学療法士・介護士らとミーティング
10:00  入浴介助や経管栄養、口腔ケアなど
11:30  昼食介助
12:30  昼休憩
13:30  気管切開のケア、
      吸引などの看護業務のかたわら、療育活動にも参加
15:00  休憩
15:30  排泄介助、経管栄養、口腔ケアなど
17:30  夕食介助
17:45  退勤

情報大を選んだ理由

看護師になるのが、子どもの頃からの夢でした。その夢のために、東京情報大学を志望。
最新の設備がそろい、授業見学の際に、先生と在学生の距離がとても近いことに魅力を感じたことが、選んだ動機です。

入学後は、女子学生専用アパートに入り、看護師を志す仲間と、毎日楽しく勉学に励むことができました。

看護実習は不安が募りましたが、先生は「大丈夫、そのままでいいよ」。その肯定の言葉が何よりも自信になったことを、鮮明に覚えています。

大学時代の思い出

在学中に参加した「情報大で遊ぼうPlay!Play!Play!」の当日の様子

障害の有無に関わらず、地域の子どもたちと一緒に遊ぶ企画「情報大で遊ぼうPlay!Play!Play!」に1年次から参加しました。
輪投げやダンスなどによって喜ぶ子どもたちの笑顔は、今も忘れられません。この企画がきっかけになり、重症心身障害児(者)の方々の生活を支援する現在につながっています。

「早野さん、ありがとうね」
「今日は気分がいいわ」
と名前を覚えてもらえ、笑顔で話しかけていただけることは日々のやりがいになっています。

大学3年次に大学案内の取材を受けました!

理想の看護師になるためにもっと学び、もっと体験したい

親族に看護師が多かったこともあり、小学校低学年の頃から将来は看護師になりたいと考えていました。東京情報大学を選んだ理由は、最新機器がそろう看護実習棟をはじめとした学び舎で、最新の医療について学べることに魅力を感じたからです。大学にはさまざまな授業や実習がありますが、実際に病院へおもむいて行った実習は、印象深かったです。現場の看護師について、実践的な仕事内容について学びましたが、実務だけでなく、患者さんとの適度な距離感やその家族との接し方など、看護する際のコミュニケーションの重要性を実感できました。自分も将来、あの時のような距離感や接し方で、病気で困っている人たちを助けられる看護師になれればと思います。

撮影当時:看護学部 3年生